参加費について、地蔵の会が大事にしたいと思っていること。
参加費設定ポリシーについて
お寺は、いつの時代も、俗世間の常識、具体的にいえば、市場経済の原理に縛られず、人々の祈りや願いとともにある場所でした。
祈りや願い、というものは、金銭的価値に換算できるものではありません。
だから、「都会の祈り」ということをキーワードに活動をしている我々「地蔵の会」が何かの講座やイベントを企画する時も、その講座やイベントを、単に、世間一般に存在する類似の企画と対比して値段設定をするということはせず、(つまり、市場原理にただ従うのではなく)、
お寺という場が存続してきたことを大切に受け止め、そこを使いながら開催させていただく企画に似合った参加費の設定方法を、毎回、模索していきたいと思っています。
理想は、
払える者は払う。払えない人は払わない。
そして、払えない人の分まで払うよという人がいてもいい。
と同時に、何かを提供する人がすべて持ち出しすることになって疲弊しない。
・・・そんなことは可能なのかどうか。。。も含め、
参加者の皆さんと共に模索しながら創っていきたいと思っています。
そのような訳で、「地蔵の会」が主宰した「てらたん講座」では、企画側の者が疲弊しない程度の金額ということを念頭に、参加費を設定いたしました。そして、さらに、現金収入の少ない方、ものづくり、百姓生活をされている方など、現金の代わりに衣・食・住を支えるもの、たとえば米や野菜や布などでも受け付けるというポリシーを採用しました。
今後の企画でも、現金以外の物品や、得意分野の技術や時間の提供などで受け取ることも含めて、参加費の設定をしていきたいと思っています。