都会の片隅のこの地に、800年前からずっと人々のくらしの中にあったこの延命寺を、現代社会の都市近郊で生活する私たちの現実にあった祈りを持ち込める場、どんな時でもありのままにいられる場にとして、開いていきたいと活動しています。
この活動は、青砥やくじん延命寺の副住職と、その想いに共感するメンバーで行われています。
現在は、青砥やくじん延命寺にて、月に一回の円坐(原則毎月第2水曜日の夜)と、「お寺で胆力をつける」をコンセプトとした、てらたん講座の企画を進めています。
■地蔵の会の名前の由来
お地蔵さんは人々の一番近いところで、人々と共に生きている、そんな存在です。人がどんな状況にあろうとも、お地蔵さんは人によりそっていてくれる、と言われています。
また、 山のなかで、ひっそりとたたずむ石のお地蔵さんは、誰かに見られていようといまいと関係なく、手を合わせ続けています。そして、役目が終われば、おのずと自然のなかに還っていきます。
そのようなお地蔵さんに惹かれた副住職の提案から、「地蔵の会」という名前となりました。
◆延命寺の「延命地蔵さん」
延命寺は本尊さんとして、延命地蔵さんを祀っています。延命寺の「延命」はおのお地蔵さんに由来するそうです。
お地蔵さんと言えば立っている姿が普通ですが、この延命地蔵さんは、あぐらに片膝を立て、ひじを膝につけ、ほほに手を当てています。ちょっと不良っぽい印象も受けます(笑)。ですが、こうした姿には意味があって、何かあればそこまで近くによって行けるように片膝を立て、何かあればじっくりとそこにいられるように、片方はあぐらをかいているそうです。
延命地蔵さんは、その名の通り命を伸ばしてくれるお地蔵さんです。かつて、延命寺のお祭りの時には、日本橋から薬屋さんの講が出て、お札を求めたそうです。
地蔵の会の円坐では、延命地蔵さんと一緒に座ります^^